昨日は本当は22時で仕事が終わりだったのですが、夜勤のおばちゃんが「子供が熱出した」とか言い出して急に休みということになり、結局俺が出勤になって
しまいました。正直子供の熱なんか知るか死んでしまえとか思ったんですが、というかおばちゃんが帰ったあとに口に出してそう言ってみたのですが、現場を高
校生の女の子に目撃されてしまい、なんだか化け物を見るような目で見られてしまったMK2ですこんにちわ。ふだん怒らない人なのでヤバいもんを見てしまっ
たという気がしたんでしょうか。
さて、そんなわけで、今日は22時に仕事が終わったあと、24時間営業のスーパーでも行って、なんかおいしいものを買ってきて家でのんびり食べようか、と
まゆみさんと約束をしていたのですが、その計画がだめになりました。マジ殺すあのおばちゃん。腹いせのように「じゃあ31日出れますよね。まさか出れない
なんて言えませんよね」と笑顔で言っておいたので、ひょっとしたら辞めてしまうかもしれません。
しかし挫けずに、6時に上がって24時間スーパーに結局行きました。
なにを食おうか迷っていたのですが、こういうときにまゆみさんに「なにか食べたいものがあるか」と質問すると「まぐろ!」「カキフライ!」くらいしか言わ
ないので、あまり参考になりません。かといって俺に同じ質問をすると「カレー」としか答えないので「どっちの解答が頭が悪いか」という競争をしたら、たぶ
ん俺が勝ちます。
しかしこの日はまゆみさんから「焼肉はどうだ」という有益な提案があったので、焼肉の材料を買うことにしました。というか、自炊というものが実質できない
夫婦である我々は、それくらいしか選択肢がないのです。つまり「なに食おうか」なんて相談するだけ無駄というわけです。ちなみに俺が自信をもって「作れ
る」と断言できるのはカレーだけです。本当にすいません。カレーばっかで。ちなみにまゆみさんはおでんが作れるのですが、仕上がるものが寸分違わずコンビ
ニのおでんと同じ味になるのはある意味驚愕です。なぜそんな高度で意味のない技を持っているかというと「コンビニでしかおでん作ったことがないから」だそ
うです。ねえ料理ってそういうものなの? 違うよね?
そんなわけで、豚バラとか買いました。なぜ豚バラかと申しますと豚バラはおいしいからです。ちなみに我々における焼肉とは、当然ながら我々の好きな材料し
か入りません。まゆみさんは野菜を食いません。「少しは食べたほうが」とか忠告すると「私はうさぎじゃない」という返答がかえってきます。この世界に野菜
を食べるいきものはうさぎだけだと言わんばかりです。馬だって食うじゃんにんじんとか! あと実は人間も野菜食べる人が多いと思うんだけど、そのへんどう
なんですか、まゆみさん。
結果としてまゆみさんは、焼肉は「肉」を食うものだと信じ込んでいます。あとはまゆみさんの好きなものが乗ります。冷凍のハッシュドポテトと冷凍コーンで
す。あともやしはまゆみさんがけっこう好きなので、それも仲間入りします。つまり、豚バラ、もやし、そしてハッシュドポテト、コーン、です。通常の「焼
肉」の概念に対してかなり挑戦的なものを作っている気はするのですが、まあいいです。あとまゆみさん、まぐろが好きなのはわかりますが、まぐろは焼肉の
ホットプレートに同居するものではありません。いくらまぐろとホットプレートの位置関係が近かったからって、そこにアナーキーな野合が生じていいというも
のでもありません。そしてホットプレートで焼いたまぐろはおいしくなかったそうです。
こうして我々は午前8時から焼肉を食ったわけです。しかし以前からその傾向はありましたけど、豚肉高いですねー、最近。豚バラグラム166円とかなめてん
だろおまえ。なにが国産の豚肉は安心だ。まとめ買いはお買い得!だ。おまえ庶民の味方やめたのか。豚バラ……なあ! 悲しいよ俺。
ところで、うさぎは肉を焼くにおいが嫌いらしく、居間に住んでいるちびすけ(うさぎ。メス。1歳くらい)は、焼肉を始めると、小屋の隅っこに頭をうずめて
しまいます。まゆみさんはその状態のうさぎのことを「現実を拒絶している」と表現します。うさぎに拒絶すべき現実があるのか、そして逃避した現実からあら
たに目指すべき幻想の地平線があるのかどうか俺にはわかりません。
食い終わったあと、俺は絶望的に満腹になりましたが、まゆみさんは「腹8.5分目」くらいだそうです。まゆみさんは女性としてはありえないくらいに食いま
す。それでほとんど太っているといえない体型だというのはなにかがおかしい。これは俺の実家の人々にもいえます。もっともあの人たちは「うまいものを食う
ためなら1回吐いてでも食う」というローマ貴族も真っ青の食い物への執着を示す人種なのであまり参考になりませんが。あの人たちは「本当においしいもの」
を食べるためならたぶん人を殺すことすらためらわないと思う。本当にあの人たちと血がつながっているという事実を粉々に粉砕したい。シンガポールに行って
きたっていうからなにしてきたかと思ったら、
「うまいもの食ってきた」
「マーライオンは?」
「食えないから関係ない」
「そういう問題じゃないでしょう……」
「あんた頭おかしいよ。食えないものになんの意味があるっていうんだ」
こんな60歳の母親をもった俺は不幸です。食えないもの以外に価値見出したら頭おかしいの? ねえ意味わかんないよ!
まゆみさんに限っていえば、太らない理由は明確で「太るような食いかたを絶対にしない」ことに尽きていると思います。ちなみに俺は鯨飲馬食するので太りま
した。人はそれを幸せ太りと解釈するようですが、違います。単に食ってるんです。幸福でも不幸でも俺は食うのです。たぶんそのへんの事情はまゆみさんも一
緒だと思います。「アレルゲンが入っているとわかっていても食う」と聞いたとき、俺は、自分が大変な大人物と対面しているのだということを疑いませんでし
た。でもまゆみさん、野菜はアレルゲン入ってないことが多いと思うよ俺は。あらかじめいっておくけど、じゃがいもは野菜じゃないからね。
まあそんな感じです。あとは今日は部屋の大掃除をしました。俺の部屋は本当に足の踏み場がありません。だから、ものを踏まないと入れません。で、掃除して
みて驚いたんですが、俺の部屋に堆積していたものは、本とゴミと服だけでした。それ以外のものはなにもなかった。堆積していたものどものなかから「ハヤテ
のごとく」の7巻が出てきましたが、読んでみてびっくりしました。ほとんど記憶してません。
自分の部屋に入るとき、ルーティングを考えなくていいのは快適です。もう三点支持法とか活用しなくていいのです。どんな部屋だ。
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