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クラボご逝去

時間がないときに限ってむりやり更新したくなるものです。いや、今日は本当に時間がないんですけど。

とりあえず、まゆみさんのパソコンのグラフィックボードが死にました。新しいの買った。まゆみさんはネトゲをやる人なので、あんまり性能の低いのを買ってしまうと悲しいことが起こります。とりあえずざっと調べて、15000円くらいのやつを買った。てゆうかグラボってだいたいいつの時代も15000円くらいのやつを買っておけばそれでいいような。まあ、別にこだわりがあるわけじゃないからなあ……。ちなみに以前まゆみさんが使ってたやつは、かなり前の世代(GeForce5800かな)の、当時としてはハイエンドだったやつです。人からもらった。ハイエンドというのはすごいもので、素人さんにはわからない部分できっとしっかりしてるんでしょうねえ、ずいぶんと長いこともちました。
ちなみに、俺のパソコンもそろそろ寿命が近づいてるっぽいです。こっちは単純に性能面で。マザボが2世代くらい前のやつなんですよね。でもどうせネットを巡回してテキスト書いて、エロゲやるのがせいぜいなんで、そんな性能のいいものはいらないのです。でもね、二束三文で買ったノートパソコンよりも性能が低いっていうのがちょっとね……あきらかにね……グラフィック性能がね……。ちょっと重たいエロゲのオープニングムービーとか流すとね、こう動きがかくかくとして……。

まゆみさんは冷えで左腕全体が神経痛みたいな状態っぽいです。毎日のようにジュースを保管している冷蔵庫に1時間近くこもってるんだから、まあ当然かもしれません。あと、やっぱり喘息がひどくなってきています。連休中は、へたにこの町から外に出ると、3時間とか帰ってこれなくなるので、連休が終わってから病院に行く予定になってます。てゆうか頼む。客、手加減して。儲かるのはいいんだけど、おまえら来すぎ。もうちょっとこう……連休じゃないときとかに観光しろ、な?

ぽりんでもいたぶりながら寝るか……。

2007/06/26 15:16 カテゴリー: MK2がなんか書いた | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

日記を読むということ

えむけーつーです。
ブログというのはすごいなあとたまに思ったりします。なにがすごいって、テキストの出来不出来によってページビューか簡単に変わったりするのです。つまんないと、ページビューが減ったりします。おもしろいと判断されたのだと推測される日には、ユニークアクセスこそそんなに変わらないものの、ページビューのほうは増えたりします。特に俺の文章は当たり外れが激しいらしいので(しかも本人がおもしろいと思ったときが当たりとは限らない)、なおのことです。
俺はコンビニの経営者なんていう商売柄、ブログでも以前のサイトでもそうなんですが、アクセス数をとにかく気にします。数字がある。結果が出てる。ならば伸ばさねば。もうこれは本能みたいなものです。商売やってる人はだいたいそうだと思うんですが「数字が落ちる」ということがもう、いやでいやでしょうがないのです。ふつう「アクセスを伸ばしたい」という欲望というのは、虚栄心とかそういうのっぽくてあんまり印象がよくないのはわかってます。しかし悲しいかな、これも商売柄いやってほど痛感してるのですが、商品価値のないところに数字の伸びはありません。つまり、テキストがどれだけ人を楽しませられるか、ということです。
そんなわけで今日も俺は「どうやったら読んでくれる人が楽しんでくれるだろうか」と思いながらテキストを書いてるかと思ったら、実は自動筆記でものすごく長い。ごめんなさい。一日の終わり、仕事を終えて疲れて帰ってきてごはんを食べる。さーてネットでも巡回するかなーと思って「ふたつく」のブログに来たら、なんかスクロールバーが短い。
長文ってのは、それだけで人の気力を奪う力を持っているのではないかと思う今日このごろです。ちなみに最大で月産250KBくらい書いたことあります……。

さて、いきなりこんな話題でスタートしたのには、理由があるようなないような感じです。俺はまゆみさんの書いたテキストはそんなにつまらないほうではないと思うわけです。少なくとも文章力として標準以上のものは持っていると判断します。少なくとも、長文を書く人として、一定レベルの読みやすさを持っていることはまちがいないと思います。しかしまゆみさんはそのことが納得いかないらしいのです。
まゆみさんは「人に読んでもらう以上、推敲はするべきだし、句読点の位置も、段落も、読みやすいように工夫すべきだ」という考えを持って、相当に時間をかけてテキストを書いています。だから結果として読みやすいのはある意味必然だとすらいえます。俺みたいにミスタイプや誤変換すら確認しない人間とはわけが違います。
しかしです。まゆみさんはこう言うのです。
「自分みたいにちゃんと文章を書いたことがない人間ですら、それくらいのことはしてるんだから、みんなしてるはずだ」
またです。
まゆみさんはまた、世の標準のレベルを高く見積もってしまいました。
そんなわけで俺は、まゆみさんの文章は人前に出すにあたって(控えめにみても)さほど問題のあるものではない、ということを証明するために、書いた本人の目の前で「この文章のどこが優れているか」ということを説明するというよくわからない行動を始めました。そんな行動に出られたまゆみさんもたいがい困ったと思いますが。

その説明の過程で気づいたことがいくつかあります。
前提として、俺とまゆみさんの書いていることは、ただの日記です。それも身辺雑記という、いってみれば読む人にとって価値を持ちにくいものです。俺はあまりに長いことネット上でテキストを晒してきたので、いまさらそのことの持つ「意味」というようなことを考えたことがありませんでした。ましてや俺、書いたテキストはみんなアップする、というだけで自動的に更新してきたようなもんだし。
そう。人は他人の身辺雑記を読む。
よく考えたら、それだけで不思議なことです。この世界は利害だけで成立してるわけじゃないですが、たとえば俺がエスプレッソ好きであることなんかどうでもいいわけですよ。読んだ人にとってクソの役にも立ちません。俺は、自分もほかの人のブログとか読む人なんで、このへんのことを疑問に感じたことがなかったんです。
ただ、まゆみさんに説明している俺は、何度も「内容なんかどうでもいい。なんだっていいんだ」と力説してました。なぜだろう。文章である以上、まったくなんでもいいっていうことはないはずなのに。
そこで俺は気づきました。ある人の日記をある程度の期間にわたって読めるということ。それは、その人の価値観なりなんなりにある程度の共感が最初からあるということなんでしょう。ある人によって日記が書かれるということ。それはその人が生きた世界を、その人なりの言葉で再編集したものです。人が生きている。そのことに別に価値はないです。おなかすけばごはん食べるし、仕事行くし、学校行くし。それは、ただそれだけのことです。
でも、学校で楽しいことがあるかもしれない。それを「友だちとしゃべって楽しかった」と書いてしまうだけならば、それはそれだけのことです。しかし「どれだけ楽しかったのか」そして「ただそれだけのことではなかったのか」について書くのであれば、それはその人の世界観の反映です。たとえば俺は、まゆみさんと家でおでんを作って食べます。まあ、楽しいんですけど、それは、コロナの自然対流式ストーブの上で初めてやった煮物だから楽しかったんです。具材が煮えてくるのをいまかいまかと待ちかまえているのが楽しかったんです。もちろんまゆみさんと一緒だから楽しいです。俺にとってはただ「おでんを食って楽しかった」だけのことではなかったんです。
そうやって「おでんを一緒に作って食った。楽しかった」という表面的な描写と、実際に自分が感じた楽しさ、そのあいだに存在する落差。その落差を埋めようと俺は一生懸命テキストを書く。たとえば俺の書いた文章を読んでだれかが「おもしろい」と思ってくれるならば、その「おもしろい」という価値の源泉は、その「落差」を埋めようとする営為そのものに対する共感なんじゃないでしょうか。単純な事実は「おでんを食った」というそれだけです。しかしその「おでんを食う」という事実ひとつを把握するにしても、大根のうまさに着目するのか、あるいは気温、湿度とおでんのうまさの関係について言及するのか、さもなくばおでんの具材にロールキャベツが含まれることに対する抗議でもいいでしょう。とにかく切り口は無限にあるんです。

「それで」
と俺は、まゆみさんに説明を続けます。
「題材とかはなんでもいいんだ。まゆみさんが見たこと、感じたことを書くわけじゃん。その視点というか、切り口みたいなものが、そのまま人を楽しませる可能性があるってことだ。それをそのまま書けばいいんだよ。俺みたいに、必要以上にテキストをおもしろおかしく飾りたてようとする必要なんてないんだよ」
「そうだね。あんたの文章ってなんにも言ってないことが多いもんね」
そこまで言うことないじゃん!
ほんとにそうだけど!
いいじゃん別に! そういう芸風なんだから!

まあ、そんなようなことを長々とまゆみさん相手に語っていたわけです。
そんでもまあ実際のところは、だれにとっての価値ということでなしに、俺がまゆみさんのテキストを読んでおもしろいと思えばそれでいいのです。実は。
最後の最後で豪快に自分の書いたことを無効化してみました。

で、それはそれとして、俺は今日も時間帯別のアクセス数を見て分析とかしてたりするわけですが。
「今日は連休の初日で外に出る人が多いから、ネットやってる人は少ないな……」
「やっぱり休みの前日は遅い時間帯のアクセスが増える傾向がある」
「このアクセスの少なさはサッカーの試合のせいだな」
ちなみに分析はなんの役にも立ちません。
ほんとはアクセス伸ばしたいなら政治の問題でも扱っときゃいいわけだし。でもやりません。ここは「ふたりでつくる」。俺とまゆみさんが、俺とまゆみさんの日常をただ書くだけの場所だからです。

2007/06/26 15:15 カテゴリー: MK2がなんか書いた | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

まゆみさんはシーツを交換した

部屋の模様替えというやつをしました。ものすごく疲れています。テキストが淡々としてると思いますけど、読んでやっていただければ幸いです。もっとも俺からおかしなノリを取ったらいったいなにが残るというのでしょう。ああ疲れた体と心にフィッシュマンズがしみます。

昨日の夜22時から朝6時まで仕事。残業で溜まってた仕事を多少片付ける。
で、仮眠とって12時から17時までまた仕事。
そのあと、行きつけの喫茶店に行きました。まゆみさんはマンデリンを、俺はその店のオリジナルブレンドであるエルポエムというやつを註文しました。
いつもは、判で押したようにエスプレッソばっかなんですが、最近、その店のエスプレッソマシーンがブッ壊れていて、どうぜデロンギかなんかなんでしょうけど、イタリアから部品を取り寄せるので、修理できるまでにはえらい時間がかかるとのこと。
以前にも書きましたが、まゆみさんはコーヒーの酸味がまったくだめという人で、そのため、事実上ふつうの喫茶店ではマンデリンしか飲めないのです。
で、ひさしぶりにまゆみさんのマンデリンを飲ませてもらったのですが、なんだか攻撃的なコーヒーの風味がしました。俺の註文したエルポエムは、ブラックでもおいしく飲めるやわらかい風味が特徴ということらしく、それと比較するとマンデリンの風味、特に苦味はもう攻撃的というしかないのです。特にその店のコーヒー、全般的に焙煎が深めなので、苦味はいっそう攻撃的です。
しかしまあ、以前は本当にジョージアのロング缶でも飲めなかった人が、長年コーヒー好きやってる人と一緒にコーヒーを飲めるんですから、変わるものです。

で、家に帰ってきてから、模様替え開始です。
俺の部屋からベッドを搬出。まゆみさんの部屋からもベッドを搬出。その過程で掃除だなんだ。あと、いままで放置してあったテレビをつなげてみたりもしたんですが、こっちはアンテナ接続しても、まったく電波が来てないっぽいです。かろうじてNHKの音声だけは聞こえたけど。そりゃ周囲のうちみんなケーブルなわけだよ。
しかしまったくなにも映らないケーブルというのもさびしいものがありますので、とりあえずまゆみさんのPS2を接続しておきました。ゲームないんですけど。
あとは、まゆみさんがシーツとかを交換するという珍しいイベントが発生しました。……このあと店に行って発注やらなきゃいけないんだよなあ……。ああもう、らき☆すた読んで寝てえ。しかも風呂も入らなきゃだめじゃん。いろいろめんどくせえなあ。

2007/06/26 15:15 カテゴリー: MK2がなんか書いた | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

まゆみさんと足元

俺は基本的にいつも掃除が行き届いてる家庭で育ちました。というか親がちょっと病的な人で、床になにかが置いてある状態を許さないのです。
まゆみさんは、いつもなんとなく散らかっている家庭で育ったようです。

さて。そのせいなのかどうか知りませんが、俺には家のなかで「足元を確認してから歩く」という習慣がありません。したがって、よほど大きいものならともかく、小さいものがあっても気がつかなくてよく踏みます。
まゆみさんは「物があってあたりまえ」と思っているので、床に物を置くことに躊躇がありません。
ここで、生活習慣における深刻な衝突が発生します。
つまり、まゆみさんが床に置いたものを俺が蹴飛ばすのです。
このあいだは、煮物かなんかの惣菜のうち、しいたけだけよけて置いてあったものを俺が蹴飛ばし、床一面にしいたけが散乱するという悲劇が発生しました。ちなみにまゆみさんにとってきのこ類はすべて敵性物質です。もともと過度のアレルギー持ちで、菌類、発酵食品はすべてだめらしいんですが、それにも増して、きのことかの裏側が許せないそうです。気持ち悪くてたまらないそうで、そんなものを口に入れること自体に拒絶反応があるみたいです。この話を聞くたびに、俺は、祖母の「うなぎの現物を見て以来、うなぎまったく食えなくなった」という話を思い出します。でもアナゴとかは食べるんだよ。意味わかんない。
俺にとってまゆみさんの部屋は危険地帯です。まゆみさんにとってたいせつなもの、踏んではいけないものが一帯に散らばっています。足の踏み場は確保されてるんですが、俺はバランス感覚が尋常じゃなく悪いので、その踏み場を選んで歩いているうちによろけるのです。そしてあらぬ方向に足を踏み出して二次災害を引き起こします。

よく物にぶつかってあるく人っているんですが、あれって基本的に生活習慣の問題なんじゃないでしょうか。まゆみさんみたいに「これから進む方向にあるドアの間隔を目測して、ぶつからなければそのまま通る」みたいに極端な例は稀としても、のびのび振舞っても平気なブルジョアジーな環境で育った人って、家のなかで進む方向を確認しないで移動を始めるんじゃないかと。俺は狭い家で育ちましたが、上述のように、いつも完璧にかたづいていたため、確認する必要がなかったのです。
まあ、どういう言い訳をしてもですね、結局しいたけをばらまいたという罪は消えないんですが。つーかこの件に関してだけは俺にも主張はあるぞ。
まさか床に食べ残しというか、分別されたしいたけが置いてあるなんてだれも思わないだろう……。かなり非日常的な光景だったよ……。

2007/06/26 15:13 カテゴリー: MK2がなんか書いた | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

まゆみさんもえむけーつーも模様替え

キーボードが変わって快適な環境になったので調子に乗って更新します。ああ素敵。なんてふにゃふにゃな打鍵感……。これほんとに純正よりいいかもしれない……。だいたいふつうのキーボード打ってると、どこかのキーを打鍵するときにはだいたい違和感があるものなんですが、このキーボードにはそれがまったくない。たかがキー半分スペースキーの位置がずれたくらいでこうまで変わるものかと驚いてます。あー、ただctrlの位置が気に入らないので、それだけカスタマイズしたら完成だな。個人差はあるんでしょうけど、ctrlってよく使うキーなのに、なんでこんな隅っこのほうにあるんだろう……。
最近のだいたいの人がそうであるように、俺にとって「文章を書く」という行為はイコールキーボードを叩くことです。紙とペンではそもそも文章なんか書かないわけです。そうした人間にとって、キーボードというものはほんとに重要です。贅沢言い出せばキリはないんですけど、許される範囲で可能な限り自分の手に合ったものを使うべきだよなあと思いました。

さて、火曜の夜に22時くらいに出勤するつもりだったんですが、思いっきり寝過ごしまして、起きたのが深夜の3時。それからだらだらして家を出たのが午前5時過ぎ。店で使う缶ウォーマーを車で1時間以上かかる場所まで引き取りに行かなければならないミッションが発生してたんで、まずはドライブ。
店に戻ってきてから、冷暖切り替えケースの棚替え(季節が季節なんで、温かい飲料をやめて、かわりに夏向けのゼリーとかを大量に置く)をやって、タウンワークの人の挨拶を受けて、それからまた売場いじってようやく帰宅です。22時に起きてればこんなことにならなかったんだけど、その前が夕方過ぎまで起きてたから、まあ無理か。で、今日は17時から仕事。つくづく不規則な生活送ってます。

あとは……寝室をまゆみさんと同じ部屋に移動することにしました。いまの俺の部屋は、ベッドとパソコンデスクと棚とぬかづけちゃんがいて、それ以外のスペースがまったくありません。歩くのも大変です。物が散らかってるせいもあるんですが、どんなに片付けても人が座るスペースがパソコンデスクの前にしかないのです。ぬかづけちゃんにとってはこのくらいの散らかりかたが冒険っぽくて楽しいらしいのですが、俺は人間なのであんまり楽しくないです。やっぱ本は床に寝転がって読むものだと思うのです。ベッドじゃだめなのです。寝るから。床でも寝るけど。
あとは、以前はまゆみさんと生活時間帯がばらばらだったんですが、最近はほとんど重なってるので、別に同じ部屋で寝ても問題がない。そんなような理由です。
んじゃ寝ます。ちなみに今後、俺のテキストは緑色で、まゆみさんのテキストは青になります。

2007/06/26 15:12 カテゴリー: MK2がなんか書いた | 個別ページ | コメント (10) | トラックバック (0)

キーボード

昨日と今日が完全に続いています。月曜日は新商品の日なので、ものすごく時間がかかりました。で、仕事のあいだにてきとーにネットを回りながら一服したりするのですけれども、ノートパソコンのキーボードの上にコーンポタージュをこぼしました。結果、CTRLとSHIFTが死ぬという大打撃。ノートパソコンのキーボードの修理依頼なんぞバカらしくてやってられませんので、キーボードを買いに行くことにしました。
NICOLA配列でしか文字を打てない俺は、いつもキーボードの選択にえらい苦労します。親指シフトキーボードじゃなくて、たとえばひゅんQみたいなエミュレーションでも打てるようになったのは大きな救いなんですが、スペースキーがVとNの幅より長いとだめとか、メカニカルタッチはいっさい使えないとか(親指シフトはキータッチが極端にやわらかくないと非常にしんどいため)。
いま自宅で使っているのはいわゆるHHK Liteというやつです。サイズはコンパクト、スペースキーは短い、タッチはちょっと硬めなんで長時間打ってるとちょっときついんですが、それを補ってあまりある打鍵の快適さ。俺、タイピングは相当に速いほうなんですが、我流で覚えているため入力があんまり正確じゃないのです。そんな俺でもHHK Liteに乗り換えてから、ミスタイプが激減しました。なにが違うんだかはよくわかんないんですけど。
新しく買ってきたキーボードは、Metsとかいう会社のやつです。スペースキーがかなり短く、そのうえVとNの中心に位置しているという優れもの。2470円という価格に見合ってか、ひたすらふにゃふにゃで安っぽいタッチは親指シフト入力に最適。親指シフトキーボードからふつうのキーボードに乗り換えて以来、俺のなかではHHK Liteが最高のキーボードだったんですが、このキーボードはそれよりも親指シフト向きです。ただこれ、店の片隅でホコリ被ってた売れ残りみたいなんで、たぶんもう作ってないでしょう。いまその会社のサイトを見てみたら、スペースキーがごくふつうの長さになっていてあんまり使いやすそうな感じでもなかったですし。
とはいえキートップのサイズが若干いままでのキーボードと違うんで、慣れるまでは時間がかかりそうです。しかし探せばあるんだなあ、理想のキーボードって……。価格だけじゃないよなあ……。

まゆみさんは最近、喘息があまりよくないです。近々無理やりにでも時間を作って、市民病院だか市立病院だか忘れましたが、ちゃんとした呼吸器科のある病院に連れていかねばなりません。自分から病院に行く意思を示してるくらいだから、よっぽどきついんだろうなあ……。

2007/06/26 15:10 カテゴリー: MK2がなんか書いた | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

まゆみさんはコメダ珈琲店に行く

今日は仕事あけに、まゆみさんとコメダ珈琲店に行ってきました。コメダ珈琲店というのは、喫茶店激戦区の愛知県で鍛え抜かれた鋼の競争力を持つ超絶喫茶店チェーンであります。どのへんが超絶かというと、カツサンドを一人前頼むと食いきれないとか、メニューに「コロッケ」とかいうおそろしくシンプルなくせに700円くらいするのがあって、実際に註文するとやっぱり一人で食いきるのは大変とか、そういう感じの店です。ふつう競合と競争というと、特に飲食業の場合は価格競争に走るのが通常なんですが、このコメダ珈琲店の場合は、なぜか「量を増やす」という方向に進んでるのが不思議なところです。そしてそんなコメダ珈琲店を俺とまゆみさんは大好きです。てゆうか首都圏発のチェーンではちょっと考えられない方向に進んでるのがまた愛しいです。

例によって徹夜明けの状態で横浜横須賀道路、保土ヶ谷バイパスを経由して下川井インターで下りる。んで、おなかが空いていたので、とりあえずすき家でごはんを食べることにしました。まゆみさんは基本カレーライスも牛丼も嫌いであるため、本来ならすき家という場所にまったく用事はないはずなんですが、この日はなぜかカレーライスを食べたくなったらしいのです。ごく稀にそういうこともあります。数日前にパートのおばちゃんから「すき家のカレーは辛くない」という話を聞いていたことも影響しているかもしれません。
まゆみさんは迷ったあげく、牛あいがけカレーというやつを註文。俺はまゆみさんが迷っていたもうひとつのメニューであるハンバーグカレーを食べました。もの珍しさに釣られたはいいものの、まゆみさんはやっぱり牛丼の上に乗っかってるものはあまり好きではなかったらしく、微妙に後悔していました。俺はといえば、すき家のハンバーグがどういうものであるかよく知っていたはずなのに、それを忘れて註文してしまったことを若干後悔していました。別にレンジアップであるものがすべておいしくないというつもりはないですが、厨房のなかで、プラスチックのトレイに乗って電子レンジにブチ込まれるハンバーグを見るのはあまり嬉しいものではありません。
しかしすき家というと、まるで吉野家に対する挑発であるかのようなチャレンジャブルなアレンジ牛丼には驚かされます。もはやココイチのカレー状態。メニューから俺が感じ取ったすき家のメッセージはただひとつです。
「なんでもいいから牛丼に乗せておけ」
牛丼に恨みでもあるか、あるいは牛丼という食べものの無限の可能性を信じているのか、どちらかでなければできないような凄まじいメニューの数々。最初に「ハーブチーズ牛丼」というものがすき家で発売されたあの日、俺は思ったものです。「すき家が走り出した!」と。いまじゃ走ってるんだか迷走してるんだか無人の荒野をひた歩く孤独な旅人なんだかぜんぜんわかんない状態です。おくらとかめかぶとか。なんでそんなの乗っちゃうの。俺わかんないよ。
さて、すき家で無難な食事を済ませた俺とまゆみさんの次の目的地はコメダ珈琲店であります。
今日のお出かけはいつものようにぽりんが一緒です。ぽりんはドライブの途中、BGMに合わせて踊るのが趣味なのです。しかしサンバーたんの車内でいつもかかっているのはマイブラです。ぽりんは常に若干の欲求不満を感じていることでしょう。俺もいちおう自分用のCDをてきとーに持ってったんですが、気がつくと手に持ってたのがクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング。踊れないことおびただしいです。今度はスライ&ザ・ファミリーストーンでも持っていこうと思います。とかゆって気がつくとKOTOKOだったりするんだけどな。

コメダ珈琲店に着いたのは午前11時くらいでしたが、駐車場にはかなりの数の車がいました。店内もそれに見合った盛況ぶり。来るたびに着実にお客さんが増えてます。考えてみると、関東には「車で気軽に来れる茶ができる場所」というのがないのですな。ファミレスは確かにそれに当たってるんですが「茶をしたい」という欲求に見合う場所はあんまりないです。最近はドリンクバーですし、たとえファミレスのなかでもっとも軽食に比重を置いていると思われるジョナサンだって、やっぱり単に茶をしに行く場所、というよりはメシも食うけどなんとなくしゃべることもできる場所、みたいな印象でしょう。ニッチというにはあまりに広すぎるこの空白に、コメダはすっぽりとはまってるわけです。車じゃなければスタバとかまああるわけですけど、なんというか「長時間滞在していい」という空気はそれほどないです。
コメダでは、俺はブレンドだけ、まゆみさんはそれに加えてチョコミルクレープを註文しました。コメダならシロノワール、というのが掟であるのは重々承知なのですが、あれはメシのあとに食えるような軟弱なデザートではありません。あれ単体がすでにメシ一食分を凌駕してしまっているという話すらあります。
で、コメダの本当に可も不可もないコーヒーを飲みながらまゆみさんと話をしました。内容は、主に「俺も今年で37歳だなあ」とかいうものでした。しかし自分の年齢を自覚するという習慣がないので、世間的な37歳がどういうものだかよくわからなくなっています。とりあえず肉体が衰えてることはわかります。あと額が後退しています。目が疲れやすくなっています。しかしそれ以外はよくわかんない。
けど、実際問題として年齢を意識させられるのは「気がつくと、自分の周囲の人間が自分より年下のことのほうが多い」という事実だったりします。

コメダのあとは星川のコーナンに行きました。駐車場で仮眠とらせてもらおうかなーと思って。もちろん買い物もしましたけど。店用の洗剤とかです。あとうさぎもついでに見てきました。ホームセンターのペットコーナーでもうさぎを置いてるところって意外に少ないのです。
コーナンのうさぎはピーターラビットとミニウサギでした。いまでこそまだ子供のふりをしていますが、やつらはこれからどんどん巨大になっていくのでしょう。ピーターラビットといえど油断はできません。大きくなる遺伝子は隠し持っているそうですから、ある日彼ら自身が「そうだ。ボクはもっと大きくなれる」と気づいてしまったらあとは大きくなる一方です。俺は、大きくなるうさぎは自分の意思で大きくなっていると信じて疑っていません。
コーナンで仮眠をとってから、横浜横須賀道路で帰ります。
帰りがけに少し腹が減ったので、マックに寄りました。
まゆみさんはダブルチーズバーガーのセットで飲み物はファンタ、俺はビッグマックのセットでサラダに、飲み物はジンジャーエールです。そこでまた少ししゃべっていきました。
どうしてそういう流れになったかはよく記憶してないのですが、最近の学校じゃ子供の自主性とやらを尊重するらしい、という話題になりました。この話自体はほかの人の日記で知ったんですが。要するに子供というのは本来すばらしい存在で、その成長を阻害してはならないみたいな考えかたらしいです。だれだか知らないけど、頭の悪い人というのはいるものです。
つまりこれは親をはじめとする周囲の大人たちが子供の持つすばらしい可能性を発現させるために手助けをさせてもらう、ということでしょう。それでもし素晴らしいものにならなければ、自主性の尊重が足りないみたいな話になる。これ、最後に行き着く場所って育児の完全放棄です。じゃなければ「あなたの自主性を生かせないこの世界が悪い」ということで「生んでしまってごめんなさい」がもうひとつの結論です。人間だって本来は動物みたいなもんであって、社会性ってのは躾でしか得られないはずです。躾という言葉が悪いのであれば、モラルとかでもいい。自主性の尊重なんぞ、この社会でまずもって一人で立って歩ける能力を得て、それから自分自身で築いていくもので、最初から尊重してあげるなんて、土台を築いてあげないという意味で責任の放棄と話は一緒です。それで新入社員が3年以内で辞めていく確率が高くなったら「最近の若いもんは」とか言う。なにそれ。意味わかんない。
まあ、人の考えはさまざまなんで別にどうでもいいし、俺もまゆみさんも政治とかどうでもいいし、投票もしないし、子供もいないので「いま、自分たちの足元から」ということもできないわけで、つまりこの問題についてなんか言う資格はないのかもしんないです。でも、結果どうなったかっていう現実から学ばない姿勢はすごすぎる。バカというか、愚鈍です。偉い人がみんなして会議とかやって「自主性を尊重しよう」とかゆってるんでしょうか。つくづく頭悪いなあ。かわいそうに。大人はバカだなあ。まるで自分は可能性を潰された被害者だといわんばかりです。俺は、自分が被害者だと信じ込んでる人はバカだと思います。いや、処世術の点からいえば利口なのかな。大人は汚いなあ。

そんでもって、店に戻ってきて仕事をしました。女子高生のアルバイトがすごいうるさかったです。仕事もするんですが、そのぶんうるさい。あれが平気なまゆみさんは偉大です……。

2007/06/26 15:10 カテゴリー: MK2がなんか書いた | 個別ページ | コメント (11) | トラックバック (0)

暗殺指令

気が向いたので連日更新であります。
下の日記で書いた「暗殺指令」についてでも書こうかと思います。これも過去にどこかで書いてるので、既読の方はスルーの方向で。


これも以前に横浜の店で雇われ店長をやってたころのことです。
いつものように売場で仕事してると、レジ方面でなにやらキンキンと頭に響く怒鳴り声が。50歳くらいのばーさんでしょうか。なんというか、服装が極めて特殊な人です。なんかこう、町の衣料品店のワゴンセールで売られてるような正体不明の色彩の服を何重にも重ね着して膨れてる感じ。浮浪者っぽいともいいます。
まあ、クレームでしょう。
またかよーとか思いながらレジに行くと、バイトの女の子のすがるような目。
まあどっちにしろ、最終的には店長である俺が対処しなきゃだめなんです。
「私、店長ですけれども。なにかございましたか」
すると、おばちゃんはカ○リーメイトを俺にずいっと突き出しました。ちなみにチョコレート味です。4本入りのほう。
そしてまくしたてました。
「あのですね、このカ○リーメイトを食べたところですね」
文章に書くとそうでもないんですが、ものすごい高音でひきつるようにまくしたてるのです。これ、経験上ふつうの人間じゃないっぽいです。俺は「きちんと対処する」という方針をあっさり捨て去って「いかに早く追っ払うか」を目的に変更することにしました。
しかしおばちゃんのクレーム内容は、俺の斜め上のさらに5メートルくらい上に行ってました。
カ○リーメイトを食べたおばちゃんはいったいどうなったというのか。
「これを食べたところですね、私の皮膚の表面にですね、ぶつぶつしたものが浮上するんです。しかもすぐに沈むんです。浮上と下降を繰り返してですね、私の内部に深く深くカ○リーメイトが食い込んでくるんです」
ああ……またかよ。またなのかよ。
もう最初からお手上げです。
どうしていいかわかりません。
なんで俺はこういうものばっかり相手にしなきゃならないんでしょう。
「いや、そういうのはうちに言われても困ります。大○食品のお客様相談窓口に……」
「しかし売ったのはこのお店ですよね。販売責任というものが発生するんじゃないでしょうか」
なんでこういうとこだけまともなんだよ……。
「食品衛生法上、うちには責任は発生しません(てきとう。実際は知らない)。返金したうえで大○食品に問い合わせをしまして、お客様のほうに連絡が行くよう取り計らいますので、ご連絡先を教えていただけますか」
で、おばちゃん、俺の前に紙を突き出した。
「これがカ○リーメイトと私の構造図です」
チラシの裏に書かれたのは、常人にはとても理解できない不思議な模式図でした。なぜあのとき、コピーを取っておくという考えが浮かばなかったのか残念でなりません。
紙を十字の線で四等分してあって、区分されたそれぞれの象限に、小さな粒がいっぱい書いてあります。そしてその粒のひとつひとつに矢印が引いてあって、説明が加えられています。といっても、謎の化学記号みたいなやつです。「ZZPP」とか「OOHHW」とか、とにかくそんなんが紙いっぱいをびっしり埋め尽くしてるんです。そして画面のあちこちに書かれている「下降」「浮上」「影響」の単語。
もう、宇宙から飛来する意思を独自解釈したスーパー謎文書としか思えません。
怖いんですよ、とにかく。見てるだけで。
おばちゃんは、その紙を見せるだけ見せるとカ○リーメイトを置いてさっさと帰ろうとします。とんでもないです。こんなもの置いていかれたら、それだけでもう責任を押し付けられたようなものです。俺は店を飛び出しておばちゃんのあとを追いました。
「すみません、これ置いていかれても困るんだよ」
話しかけますが、おばちゃんは反応すら示さず、ずんずんと歩いていきます。
何度話しかけてもラチが明きません。
よっぽどそのへんに問題のブツを放り出して帰ろうかと思ったときでした。
おばちゃんがぴたっと動きを止めました。
くるりと振り向いて、俺を指差しました。
そして絶叫しました。
「桜田門のほうから、電波であなたに暗殺指令が出ていますッッ!!」
「えーーーっ」
思わず素で反応。
長年いろんな電波さんを見てきましたが、ここまでストレートに電波を受信してる人は初めて見ました。電波です。暗殺指令です。しかも警視庁方面からです。いまもって俺が生存していることが不思議なくらいです。
呆然と立ち尽くす俺を放置して、おばちゃんは去っていきました。勝ち負けでいえば、おばちゃんの完全勝利といえるでしょう。
俺は、渡せなかったカ○リーメイトを持ったまま、敗北感に打ちひしがれていました。

ちなみに、いくらお客様からのクレームだとはいえ、俺は大○食品の相談窓口に連絡
することはできませんでした……。どう考えたって、ないから。浮上とか下降とか。

まゆみさん曰く。
「あんただよ。あんたが電波を発信してるから、自然とみんな寄ってくるんだよ」
そうなんでしょうか。
ほんとにそうなんでしょうか。
俺、もし出してたとしても、そこまで電界強度は強くないつもりなんですが。もう、謎の文字列が目の前を通過して止まらない病気も治りましたし。
春です。今年も春がやってきました。
今年こそは、平穏無事に過ごしたいです……。

2007/06/26 15:09 カテゴリー: MK2がなんか書いた | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

よっちゃんと俺

というわけで、まゆみさんの日記を全部こっちに動かしてきました。えむけーつーがありえない勢いで爆裂更新を始めたわけではありません。
今後は、二人がてきとーに気が向いたときになんとなく更新をするような感じになると思います。カテゴリーという便利なものがあるんですから、最初からこうしておけばよかったなあとも思います。

今日は俺とまゆみさんが二人とも昼間に仕事でした。で、仕事が終わってからタバコとか服とか買いに行ってきました。
あと、今日は店に、絶叫する少年が来ました。なんかの病気なんだと思いますけど。とにかくすごい奇声を発するんです。意味がない言葉ならまだしも、今日は、店を出る瞬間に「シャチが出たッッッ!!!」と絶叫してました。またずいぶんニッチなものが出現したもんです。
あと思い出したように昔店に来てた変な客の話でも書こうと思います。これ、過去にどこかで書いたことがあるんで、読んだことある方はスルーで。……あれ。このブログになってから書いたんだったかな。以前の日記だったかな。まあいいや。そんなに過去の文章まで遡って読んでる人はそう多くないでしょうから。

以前、横浜で雇われ店長やってたときのことなんですけど、常連にやっぱりいたんですよ。ものすごい感度良好な電波受信してる人が。30歳ちょっとくらいでしょうか。あれはアンテナ15本くらい立ってたと思いますけど。いつもにこにことにやにやの中間くらいの笑顔を浮かべながら店に入ってきて、とにかくずっと一人でしゃべってるんです。

「よっちゃんだーめ、テレビの見すぎ」
「よっちゃん、それはチャンネルが違う」
「お父さんがね」
「それはお母さんの」

ほかにもいろいろあったと思うんですが、目立ったところでは上の4つのセリフが多かったです。よっちゃんというのが一人称であるのか、それとも彼にしか見えない親友なのかはわかりにくいところです。おそらく彼自身がよっちゃんなのだと思うんですけど。
週に数回は来るんですが、そのたびごとにマヨネーズとケチャップを買っていきます。飲んでるんじゃねえかと思うくらい。カバンのファスナーが開いてることが多かったんですが、そのカバンのなかにもケチャップ入ってたような気がします。
まあそんなわけで、よっちゃんはわりと店内での有名人だったわけです。
そしてこういう電波系の客は、必ず俺を相手にしたときにおもしろいことをやらかすことになっています。

その日のよっちゃんはものすごい上機嫌だったと思います。あれ、陽気に左右されるのか、それとも潮の干満なのか、よくわかんないんですけど、きっと自然現象のなにかがよっちゃんに強く作用してるんじゃないかと思うんですけど。人間の社会ごとき小さいものによっちゃんが影響されてるとは俺には思えなかったんです。
いつもは笑いながら入ってくるよっちゃんは、その日は歌いながら入ってきました。もうその時点で一般人の基準からするとかなり高い場所にいるんですが、よっちゃん的には「今日はちょっと電波の飛びがいいから」とかその程度のことかもしれません。スポラディックE層とか出てたかもしれません。だとするとよっちゃんの電波は50メガヘルツくらいだろうか。
歌の内容ですが「まーぶるまーぶるまーぶるまーぶるまーぶるちょこれーと」でした。コンビニのドア開けて入ってくる客がいきなりこれ歌ってたらやっぱり怖いです。音程はどこまでも平板で、声はねっとりしていました。しかも「まーぶる」のうち後半の2つくらいしか聞こえなかったことを考えると、すでにドアの外でマーブルチョコレートはスタートしていたものと思われます。もっともよっちゃんとしてはテレビのCMどおりに歌わなければならない理由はあんまりないわけで、ひょっとしたら駅から店に着くあいだ、ずっと「まーぶるまーぶる」の無限エンドレスだったのかもしれません。いや、いつもどこから歩いてきてたんだろう。なんかものすごい大きな巡回ルートの一部にうちの店が組み込まれていた可能性もあるな……。なにしろよっちゃん、普通の基準じゃ判断できないしな……。
そんな感じで入ってきたよっちゃん、よっちゃん以外のだれにも見えない友だちや家族との会話も絶好調です。お父さんやお母さんが登場するのはもちろん、晩ごはんのおかずや(たぶんケチャップとマヨネーズがいっぱいかかってる)、そのほか俺ごときにはまったく理解できない超理論による会話がえんえんと続いていました。
そしていつもどおりケチャップやマヨネーズをカゴに入れて、レジのほうへと向かってきます。レジの近辺に来るまでなぜかおちんちんネタが絶賛展開中でした。
「よっちゃんそれはおちんちん」
俺の発狂するような妄想力をしても、もうよっちゃんのなかで展開している風景がまるでわかりません。無理やり想像するなら、たぶんおちんちんは独立した存在として歩いているんじゃないかと思うんですが。しまいには、
「おちんちん?」
「うん。おちんちん」
おまえそれねえよ! おちんちん語とかねえよ!
レジに立っている俺は(というかバイト全員レジから逃げやがった)、30歳そこそこの人が発する単語としては極めて禁忌に近いものを連発しながらレジに近づいてくる人間をじっと待ち受けるしかないのです。すごい逃げたいです。
しかしこの日のよっちゃんの切れ味はこれにとどまりませんでした。
ふつうあの手の人って、リアルの人間とは目が合わないはずなんです。受信した電波に含まれた世界を見ているはずで、リアルは壁の向こう側、というか自分には意味のわからない世界として映っているんじゃないかと想像するんですが。
よっちゃんはレジの直前までおちんちんネタを続けていましたが、カゴをレジに置いた瞬間です。はっきりと俺の目を見ました。本来彼にはないと考えられる明確な理性すら宿した瞳だったような気がします。ありえない。それはありえない。いったいどういうことだ。俺は、常とは違うよっちゃんの態度に、自分側の態度を決めかねていました。しかしなにがしかの解答を出そうとしたその瞬間、よっちゃんはものすごい裾払いで俺の意識を粉砕しました。
理性的な瞳のよっちゃんは、厳かに宣告するように言いました。

「P&Gです」

永遠かと思われるような硬直した時間でした。間のとりかたといい、発生といい、まさにCMどおりの「P&G」でした。しかも混乱する俺をあざ笑うかのように、よっちゃんはまたすぐ、お母さんとお父さんとおちんちんが絡み合う謎会話の世界に戻っていったのです。
順番を整頓します。

・お父さんがね、お母さんがね、よっちゃんだーめ。テレビの見すぎ。
・おちんちん? うん。おちんちんだね。
・カゴをレジにドンと置いて俺を見る。
・P&Gです。
・おちんちんは左だね。だーめ、右はだめー。

まったく意味がわかりません。ただ、俺がよっちゃんに敗北したのは確かです。勝ち負けの問題じゃないと思われるかもしれません。しかし、まーぶるまーぶると歌いながらドアを開けて帰っていくよっちゃんの後姿を見ていたとき、俺は確かに敗北感を覚えていました。
今日もよっちゃんは、どこかでだれかを混乱の渦に陥れているのかもしれません。それともやっぱり、あの「P&Gです」は、俺に対するなにかのメッセージだったのかもしれません。そしてよっちゃん、やっぱりそのケチャップとマヨネーズ、どうしてるのか気になってしかたないよ。

このへんの俺の持ちネタとしては、あとは「下された暗殺指令」というのと「往復くん登場」という二つがあります。気が向いたら書くかもしれません。
ところでこの日記にはまゆみさんが登場しないのですが、実はまゆみさんもよっちゃんを知っています。まゆみさんの気が向いたらそれを書いてくれるかもしれません。

2007/06/26 15:08 カテゴリー: MK2がなんか書いた | 個別ページ | コメント (10) | トラックバック (0)

まゆみさんは食わされた

料理ができる方が見たら、頭を抱えてかたまってしまいそうな日記をいまから書くことにします。ちなみに俺は、料理なんてまったくだれからも学んだことがないくせに、レシピとかそういうのまったく見ないでてきとーに作ってしまう人間であることをあらかじめ宣言しておきます。


仕事も早めに終わり、俺は家でパスタを茹でることにしました。ちなみに俺とまゆみさんは、素材類を買っても使いきらずにどんどん腐らせていくハイパースピード物腐り空間を生成する能力に長けているので、具材とかはすべて冷凍であります。
家にはパスタの買い置きがあります。たまたま目が合ったのがフェトチーネであったので、今日はそれを使うことにしました。早茹で4分とかいうものです。
まゆみさんはとにかく魚介類の味が大好きですので、冷凍のミックスシーフードというやつをまず炒めることにしました。このあいだ、この方法で市販のたらこソースと合わせたら「えむけーつー至上最高」というパスタができたのです。
さて、今日はフェトチーネであります。当然ソースはクリーミー系ということになるでしょう。そういう知識だけ持ってて実践をまったく知らない人間が往々にして信じられないミスを犯したりするのであります。
今日は市販のたらこクリームソースというのがあったので、それを使うことにします。しかしミックスシーフードを炒めてるうちに、だんだん事態がおかしな方向に発展してきたのを感じないわけにはいきませんでした。
ミックスシーフードを炒める瞬間の俺の図を再現してみます。

「よーし。今日はこのあいだ成功したシーフードミックスとか炒めてなんかおいしいバター醤油っぽいクリーミーソースとかだー」
「おー」
まゆみさんも答えます。
ざばざばざばー。
袋から直接ミックスシーフードをフライパンにずっぎゃーんと投下。
「うわあ、すっげえ煙がー。なんかフライパンすっげー熱そう! シーフードから煙出てるー。しかもなんかちょっと残っちゃったから、めんどくさいしこれも全部入れるねー」
残りのミックスシーフードをざばざばざばー。
具材とともに、袋の底に残っていた氷とかもまとめてフライパンに入りました。
じゅわーっと上がる煙と見る間にフライパンに溜まってくる水分。
「うっひゃー、フライパン祭りだー」
「おー」
実はまゆみさんは俺が作るパスタなんてどうでもいいのかもしれません。
冷凍具材ですから、解凍するまでは炒めるしかありません。
フライパンのなかは、なんだか煮物みたいな状態になってます。たっぷりの水分に浮かんでる具材。

というわけで、俺は危惧したのです。この水分の多さではとてもクリーミーにはなりえない。ちなみに俺の分は「卵とベーコンを加えるだけで簡単ごちそうカルボナーラ」というものでした。ちなみに卵が家にないです。この時点でもうおまえ死んでしまえ級になにもかもがうまくいってないんですが、後先考えずに行動して厄介な事態を引き起こし、しかも後悔すらしないのがポリシーの俺としては、ここでものすごく短絡的な解決策を思いつきました。

水分が多い=味が薄い。じゃあ醤油を足そう。
水分が多い=フェトチーネ向きじゃない。じゃあ俺のカルボナーラソースを足そう。

こうして、まゆみさんが食べるべきパスタは混沌の様相を深めてきました。解凍に失敗した水分がじゅわじゅわ出てるシーフードミックスに醤油で味付け、そこにカルボナーラソースが特攻。混ぜ合わせると、色がファンタスチックなことになりました。なんか煮しまった雑巾とか台拭きのような、世界中で日本人だけが馴染み深いような、生活感あふれる茶色になってきたのです。たぶん世界中のカルボナーラソースでも醤油に出会ったやつは数少ないに違いありません。カルボナーラソースは、醤油の海のなかで、なにかの理不尽な権力に対する抵抗のようにダマになってなかなか混ざり合いません。俺はそこに容赦なく菜箸という名の暴力を投入、鬼の形相でソースをかき混ぜます。どんどん煮詰まって縮んでいくシーフードが嘆きの涙を流していたかもしれません。
ここですべてが玉砕していることに気づいてソースをすべて捨てて一から出直せばよかったのでしょう。しかしこの期に及んで俺はまだ自信満々で「これならなんとかなるか」とか思っていたのです。いや、なんだかおつかいのついでにうまい棒を3本買ってポケットに詰め込んで帰宅、「お母さん、おつり落としちゃった」と報告する子供のような寄る辺ない不安があったような気がします。
そこに茹で上がりのタイミングだけは抜群のフェトチーネが投入されてしまいました。ああ。菜箸で混ざると、フェトチーネは不吉な肉じゃがっぽい色にどんどん染まっていきました。まるでフェトチーネをレイプしているような気分でしたが、俺は容赦しません。鬼畜です。フライパンの火を止めると、そこに最終兵器、たらこクリームソースを爆裂注入。
「や、やめ、混ざ、混ざる……」
フェトチーネの悲鳴を心地よいBGMに、俺は軽やかにソースと麺を合わせます。
そして皿に盛り付けました。
フライパンから、かわいそうな生き物のようにのろりゅ~んと皿に落下していくキメラのようなフェトチーネ。完成してしまったその料理を見て、俺は思いました。

「うわあ……」

背後では外食とか中食とかコンビニの食いものとか、そういうものに飽きあきしているまゆみさんが、俺の手作りのパスタ(のようなもの)を待っています。そのまゆみさんの前に、俺はこの遺伝子操作に失敗したような出身国不明のパスタ風のなにかを差し出すのです。
俺は、エンディングで死んでしまう健気なエロゲの病弱妹さんヒロインのようなせいいっぱいの笑顔を浮かべて、まゆみさんに「それ」を差し出しました。
「はい。食えるものになってなかったら、ごめんなさい」
まゆみさんが「それ」を口に入れる瞬間が忍びなくて、俺は背を向けてしまいました。逃げちゃダメめだ逃げちゃダメだなどと自分に言い聞かせるのですが、いちばん哀れなのは、その完成品から逃げられないまゆみさんだということに気づいたのは、まゆみさんが最初の一口を食べた瞬間でした。

「まずい、とは言わない」
まゆみさんは、複雑な顔をしていました。ちょっと文章で表現するのが難しいような表情でしたが、しいて言葉にするなら、味噌汁だと信じて飲んだものが、フルーティーな香りのするトロピカルティーでびっくり。しかもなぜかわかめ浮いてるよ?みたいな感じでした。
しかしまゆみさんはとにかく「まずい」とは言ってないです。
俺はほっと息をなでおろしました。
「よかった、食えるものになってたか」
「食えないことはない」
「そうか……」
「食べたことのない味だ」
未知の味宣言が出ました。
「あ、やっぱり……」
「そうだな。バターと醤油とシーフードの味がクリームソースに出会って、しかもたらこでクリーミーだ」
まゆみさんは、俺のありえないひみつ☆製造過程を正確に言い当てました。
まゆみさんは、食べものについてわがままを言わないとてもよい子なのですが、そのくせ舌がバカみたいに鋭敏なのです。はからずも証明してしまったように、分解能も抜群です。その能力がきっと必要以上にまゆみさんを苦しめているのでしょう。
「あの、食えなかったら捨ててもいいから……」
「捨てるくらいなら食う」
まゆみさんは、食べものというのはありがたくいただくもので、捨てるとか残すとかそういうことをとても嫌うのです。しかし1年くらい前に旅行で行った先の福島で買った「ままどおる」はそのまま部屋に残っています。人の信念はこのように不可解です。
もっとも、そんな信念よりも現実的な不可解さをもって、俺の製造したひみつ実験パスタはまゆみさんを苛んでいます。
しばらく食ったところで、まゆみさんの食事及び全行動が停止しました。
人間の真理は虚無である、と悟ってしまった人のような顔でまゆみさんは言いました。
「まだ半分ある……」
「すんっませんまゆみさんほんっっっっますんません!!」
「作ってもらっといて、こんなこと言うのもなんだけど……こんなもの食ったことない」
俺は、自分用に作った「卵とベーコンを加えてごちそうカルボナーラ」の卵抜きに、せめてコクを出そうとしてコンソメの素を投入した、これもまた270度くらいまちがった解決法を施したあげくなんにも解決してないどころか、事態をいっそうに悪化させたパスタを食いながら、まゆみさんに詫びるしかありませんでした。
空気読めないキリストとかいう人が「このなかに裏切りものがいる」と言ったらしい最後の晩餐くらいに気まずい空気のなか、黙々と二人はパスタを食べ続けました。

ついにまゆみさんは食べきりました。
いつもだったらこのあと、二人でのんびり一服、というところなのですが、まゆみさんは食器を片付けると、無言で立ち上がって自分の部屋へと向かいました。そして、ふと立ち止まりました。俺に背中を向けたままで言いました。
「まずいとは、言わない。しかし」
俺は正座して、まゆみさんの宣告が下されるのを待ちました。
そして、まゆみさんは言いました。

「もう、当分パスタというものを食いたくない」

がしゃーん。
目の前で牢獄の鍵がしまった囚人のように、俺はうなだれました。
ごめん。まゆみさん。本当にごめんなさい。俺は、俺はただ……いろいろ犯しまくった自分のミスをごまかすために、いろんなことをしてみただけで……俺は、俺は……。
うなだれる俺にまゆみさんは言いました。
「食えなかったわけじゃないんだ。まずくもなかった。でも、おいしくもなかった」
「まゆみさん、それはまずいって表現のなかでも最下層なんじゃ……」
「まずいものっていうのは、食えないもののことだ。だから、まずくなかった」
これはまちがいなくフォローではありません。
俺はますますがっくりとうなだれました。
「なんといっていいかわからない味だった。醤油クリーミーたらこ……いや、いっそえむけーつー味と名づけよう」
俺のオリジナルレシピが完成した瞬間です。
脳内を、絶望とともに、食前絶後という単語がよぎりました……。

そしていま俺は、懺悔の気持ちでいっぱいになりながらこの日記を書いています。
みなさん、俺の手作りパスタはいかがですか。どういうわけだか茹で加減だけはタイマーがなくても絶対にまちがわないスーパーアルデンテ殺人パスタ、ぜひご賞味ください……。
たまに、おいしいものができます。
今日はそんな、ロシアンルーレットな俺とまゆみさんの日常について報告いたしました。まゆみさん、本当にすんませんでした……。

2007/06/26 14:46 カテゴリー: MK2がなんか書いた | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)

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