昨日は新商品の展開日でした。それはまあいつもどーりのことをやるだけなんで、やりました。
あとは焼肉を食べに行きました。安楽亭です。安楽亭の椅子に座ってから、牛角という選択肢があることを思い出しました。正直同じ金を払うなら牛角のほうが満足は高いです。
コンセプトからして安楽亭と牛角は違うんですが、いちばんの印象の違いは、ひとことでいうと「密度」です。安楽亭はすかすかで、牛角はなんだかみっしりと店内にいろいろ詰まっています。空間の使いかたは言うに及ばずだし、ごく平均的な店舗の客数にしてもやっぱり疎密の違いがあるんですが、いちばん大きく違うのは「店舗」という空間が、いかに客にとっての「意味」を持っているかです。
牛角の内装は「雰囲気」を演出するために、すべてに意味を持たせてあります。主張があります。そしてそこにいる店員の行動もすべて「客のために」という思想で動いています。生の人間としての店員、単なる箱としての店舗設備と、客のあいだに「チェーンとしての意思」というものが挟まっている感じ。だいたい成功するチェーンというのは必ずその「挟まっているもの」があります。特に近年成功するチェーンってのはその傾向が強いように思います。スタバしかり。しまむらしかり。
俺の商売はコンビニですけど、いっけん無個性に思えるコンビニですらもそれはあります。コンビニでいちばん成功してるのは非常にむかついてブッ殺したくなるところの某チェーンなんですが、商品開発において、いったいどれだけチェーン本部が関与しているのかわかったもんじゃないです。「コンビニの客層」というのをちゃんと見据えたうえで、メーカーと客のあいだに立って、いちばん「売れそうな商品」を開発することができるんです。物を置いとくだけで売れる時代じゃねーよなあ、と。
それは焼肉にしてもやっぱりそうなんで、安楽亭は、俺の目には、単なる箱としての店舗設備と、訓練されていない店員がいて、客に肉を提供するだけの施設に見えました。いや、俺とまゆみさんにとってはそういう無個性さこそが居心地がいいんで、必ずしもそれが悪いということじゃないんですが。だって肉食いに行くんだもの。肉食わせてくれればいいよ。
でもタレの味で負けてるのはどうかと思うんだけどさ……。
でまあ、それはさておき。
俺とまゆみさんはこだわり三種というセットメニューを註文しました。ハラミと和牛カルビと豚カルビのセットです。それでも食い足りなくて豚カルビを単品で註文したりもしました。まゆみさんは羅刹のごとく豚カルビを食べました。
帰りは23時30分くらいだったんですが、このへんの23時はもう深夜です。幹線道路ですら車が少ないです。裏道に入ったら車とすれ違うことすらないようなありさまです。
ここには都市機能があまりなく、したがってその都市機能を支えるために深夜に働く人もあまりいない。そして一人暮らしの人間もいない。
てゆうかたびたび書いてますけど、俺もまゆみさんもほんとに都市機能のまんなかで生きてたんだなーと思います。だめなのよ。自転車で行ける範囲にすべてが揃ってないと。コーヒーを飲むなら、本格的な喫茶店と、ドトールとタリーズとエクセルシオールとのなかでてきとーに選べないとだめなんだよ……。
ちなみにスタバは選ばないのでなくていいです。
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